「人事評価制度」の導入は、会社が変わる大きなきっかけに!
【株式会社 徳山スイミングセンター様(スイミングクラブ・スポーツクラブ)/中国地方】
人材難、採用難が叫ばれる昨今、人事評価制度などの導入で若手社員による「早期退職問題」を乗り越えてきた、楽まうくのご支援先企業である株式会社徳山スイミングセンター様。
今回はそういった企業における「人の問題」をテーマに、具体的な改善策について代表取締役にお話を伺いました。
Q.以前は、給料水準と、給料の決め方はどのようにされていましたか―
以前は、昇給も賞与も一律で、あいまいに決めていた
当社の初任給はあまり高くなく、特に以前は、入社2年目くらいまではギリギリ生活できる程度だと思います。
昇給の基準もあいまいで、最低額を3,000円にしようとか、この人は頑張っている感じだから5,000円にしようといったことを、自分の気持ち次第で何となく決めていたんです。
賞与も同様で、一律で1ヶ月、0.8ヶ月などと決めていました。
頑張っている人もそうでない人も、ただ“同期”というだけで同じだったんですね。
Q.そういった昇給や賞与の決め方でどのような問題がありましたか―
社員への期待がうまく伝わらなかった
今思えば、若い社員に対して心に抱いていた期待をうまく伝えることができていなかったなと感じます。
給料の額に関わらず、評価していることをきちんと伝えられていれば、社員たちももっと前向きに働けたのではないかと思います。
Q.人事評価制度導入のきっかけは―
社員アンケートの結果で評価への不満が一位だった
若い社員の退職が続いていた時に楽まうくさんに出会い、社員へのアンケートを取ってもらったんです。
その結果、会社への不満の一位は「評価がよくわからない」ということで、大変驚きました。
給料に関することが上位に入るのはある程度覚悟はしていましたが、まさか「評価の不透明さ」に不満を感じていたとは考えていませんでした。
Q.人事評価制度を策定しての効果は―
思うような賞与額でなくても納得してもらえた
人事評価制度を策定後に、利益が出ず思うような賞与額にならない年もあったのですが、社員には納得してもらえて、退職者もいませんでした。
またその時に限らず、人事評価制度を策定してから現在まで、「評価がわからない」とか「給料への不満」で辞めた社員はいないように思います。
Q.その他の効果は―
経営者感覚が高まった
社員一人ひとりが会社を支えてくれている感覚になってきました。
以前は、経営者側と従業員側とで別れている感覚がありましたが、今は社員一人ひとりが会社を支えてくれている感覚があります。
Q.人事評価制度を導入して一番良かったと感じることは―
面談の場があることで社員との関係が築けた
人事評価の結果を伝える時の面談です。半年に1回、社員一人ひとりと私が直接話をするのですが、一人最低1時間、長い人は2時間くらい話します。
面談の場では、「あなたのことをこう思っている」と伝えたり、求めたり褒めたりできますし、その評価が直接給料につながるわけですから、社員も真剣に耳を傾けてくれます。
Q.面談の中では、社員の方はどんなことを言ってくれますか―
面談によって、社員とつながっている気がします
普段はあまり深く話す機会がないのですが、面談の中で社員から「自分はこんなことを考えている」とか、「私生活のこと」などを聞くことができ、私にとっては年に2回、社員との距離を近づける貴重な場になっています。
また、社員には「自己成長シート」というものも毎年書いてもらっており、それをもとに期待を伝える場にもなっています。
評価の面談がなかったら、社員と私の関係は希薄なままで、「社長は社長」って感じになっていた気がします。
「人事評価制度」の導入は、弊社にとって会社が変わる大きなきっかけになりました!